工務店 住宅メーカー 株式会社新和建設

大工の技と岐阜県産東濃桧で築く、100年住める耐震住宅


飛騨地域で家づくりを行う会社・人に直接お話を伺う「匠インタビュー」、今回は「株式会社新和建設編」をお届けします。
高山支店店長・第2営業部課長代理・二級建築士・1級建築施工管理技士の福井健人さんにお話を伺いました。

新和建設の特徴は?

私たちの特徴は2つあります。まず、注文住宅事業の長い歴史があり、愛知・岐阜・三重を中心とした東海圏で多数の実績があること、そして大工である創業者の想いを引き継いだ、確かな建築技術に自信があることです。「大手であることの安心感」と「実績に裏付けられた確かな技術」、これが私たちの特徴であり強みです。

創業者は東濃桧(とうのうひのき)の名産地として知られる岐阜県白川町出身の大工でした。職人として家づくりに携わる中、本当に良い住まいを作りたいというこだわり一心で創業したのが新和建設です。職人が作った会社ですので、技術には一切妥協がありません。特に家の品質に直結する大工の腕、家を建てる技術は厳しく育てています。担当大工によって仕上がりが違うなんてことは、絶対にあってはなりません。当社の職人たちは大変な作業こそ確実丁寧に行い、絶対に手を抜かないのが普通です。これらはお客様の安心に直結すると考えています。

私自身も、そして当社の社員や職人にも、いつも問いかけるのは「自分や自分の大切な家族が安心して住める家か?」「高いお金を支払っていただくことの責任を認識しているか?」という言葉です。安全で丈夫な家を作ろうと思うと手間も時間もかかりますが、絶対に妥協せず、お客様に高品質な住宅を届けます。




耐震・制振・断熱・遮熱の最新技術が全て標準装備

ここ数年の地震の多さは誰もが不安に感じていると思います。特に2024年1月に起きた能登地震では飛騨地域も強く揺れ、地震の恐ろしさを実感した方も多いでしょう。実際、家を建てる際に耐震を重視する方はかなり増えています。

新和建設の家は国が定める耐震基準を全て満たしておりますが、さらにそれを越えるさまざまな耐震・制震技術を駆使し、「本当に安心して暮らし続けられる家」を作っています。

【新和建設の耐震技術 ※全て標準仕様】
・耐震等級最高値「3」を大きく上回る、建築基準法比180%の耐震性を誇る構造
・丈夫な国産桧の造軸組みと耐震パネルを組み合わせ、強固な安全性を実現する当社独自の「超耐震ハイブリッド構法」(※2021年実績値、220%の耐震性)
・揺れを吸収し、建物への影響を最小限にする装置MIRAIE(住友ゴム工業開発)を標準設置
・基礎の設置面積が広く、その強度が高いベタ基礎を標準仕様
・自社専門社員による丁寧な構造計算


また、飛騨地域の冬はとても寒いですが、ここ数年は夏の暑さも尋常ではありません。そのため、泡で断熱しシートで遮熱もする、「Wrap工法」を標準装備としています。高い気密・断熱性により、家の中は一年中快適!「冬暖かく、夏涼しい」を実現しました。

さらに、私たちは(一社)日本木造住宅産業協会に加盟しており、東海地方でも数少ない「省令準耐火構造」を採用できる工務店です。この構造により、伝統的で美しい木造建築のデザインを取り入れつつ、火災や地震保険の割引などの経済的メリットもあります。


震災現場を直接見て、100年住める家をつくると決めた

なぜここまで耐震性や住み心地にこだわるのか?その理由は、実際に被災地を視察した経験があるからです。当社の代表は大きな震災の際に被災地を訪問し、倒壊した住宅や避難所の様子を見て回りました。そこで「仮に家が倒れなかったとしても、そのあと住めなかったら家を建てた意味がない」「避難所はプライバシーがなく、硬い床や寒さ暑さで居心地が悪く、不特定多数が使うトイレなど衛生面も良くない」という事実を目の当たりにしました。

過酷な現場を目にした代表は「地震は防ぐことができないが、地震の被害を防ぐことはできる。さらに、万が一被災者となったとしても、避難所に行かずに我が家で暮らすことができたらそれが一番いい、本当に安心な家は100年住める丈夫な家だ」と考え、とにかく地震に強い家づくりを目指しました。通常なら有料オプションになる機能や工法をすべて標準でつけているのは、被災地を目の当たりにした代表の想いの強さゆえ。さらに、メンテナンスがしやすい家にすることで「長持ちする家」を実現しました。

メンテナンスは、私たちが特に力を入れている分野です。お引き渡し後もお客様が安心して快適に過ごせるように、定期点検をはじめ長年手厚くサポートしている実績があります。完成後もハウスドクターとしてお客様と関われるのは、責任感と技術力を持ち合わせているからだと思います。




飛騨の気候に慣れている飛騨産の木しか使わない

新和建設が飛騨エリアで建てる家では、岐阜県内あるいは高山市で育った木しか使いません。「同じ種類の木でも産地ごとに違いがあるの?」と聞かれますが、不思議なことにかなりあるんです。ヒノキでもスギでも、寒く雪深い飛騨地域で育った木はとても丈夫です。飛騨地域は古くから木工産業が有名で、今も日本三大家具産地に数えられるほどですが、これは良い木がたくさんあったからです。

また、全国屈指のヒノキの生産地である岐阜県東濃地方で産出される東濃桧は、耐久性が高く、木造住宅の部材として用いた場合狂いが少ないことや良い香りが強いことが長所です。

住んでいる地域に高品質な木がたくさんあるのにそれを使わないのはもったいないですよね。飛騨産の国産材も東濃桧も高級な材料ですが、これらを使うと岐阜県や高山市の補助金を活用することができるので実はお得でもあるんです。もちろん手続きは我々にお任せください!



家づくりを検討中の方へのメッセージ

住宅は一生の中でも一番大きな買い物ですし、数ある中から新和建設を選んでいただくことも、高額なお金をかけていただくことも、お客様にとっては大きな決断です。私たちにはその決断を正しいものにする責任があります。だからこそ悔いのないように、ご希望や疑問は遠慮なくどんどん仰っていただきたいです。意識しているのは、お客様が楽しめる家づくり。私たちはお客様と家づくりの話をする時間が本当に楽しいし好きなんです!

たまに、「品質はもちろん、社員や職人の対応や技術がとても良かった」という理由から、当社で家を建てたお客様がお知り合いを紹介してくださることがあります。その時は、私たちの仕事への姿勢がお客様に伝わっていると感じ、心底嬉しく思います。これからも、大切な方を紹介していただけるような信頼と満足を提供し続けたいですね。皆様も、お気軽にご相談にいらしてください!



【取材・ライター:淺井葉月/撮影:林実香】